先日、「そういえば、笠地蔵ってどんなお話だったっけ?」と思ったことがあった。

確か、お地蔵様が出てきて、最後はめでたしめでたしで終わったんだったよなぁ、というざっくりとした記憶しかない。

子どもの頃に慣れ親しんだ昔話でも、時が経つにつれて内容が曖昧になってしまうことがよくある。

他にも、「一寸法師」や「ぶんぶく茶釜」など、タイトルは知っているけれど、具体的にどんなお話だったかを思い出せないものがけっこうある。

この素朴な湧くべくして湧いた疑問に、せっかくなので答えたいと思い、この歳にして日本の民話をおさらいしてみることにした。

それに辺り、工夫した点が二つある。

一つ目は、英語で書かれた日本昔話の本を入手したということ。
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幼少時に触れて一度は馴染み深いお話ばかりなので、英語でおさらいすることで、内容の振り返りはもとより、英語力(語彙、表現、文法の知識などなど)が身につく。なので、大人でも十分取り組み甲斐のあることだと思う。

2つ目は、子どもの寝かしつけの際に、声に出して読み聞かせるということ。

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子どもは昔話現役世代なので、多すぎる解説は不要。

親が音読する英語の昔話に、何を言っているかはわからなくても、挿絵を見て、「ああ、傘地蔵のことを言ってるんだな」など、ざっくりとした内容の理解でも付き合ってくれる。

子ども(聞く側)を飽きさせないポイントとしては、声に出して読む際には、おじいさんのパートはおじいさんらしく桃太郎のパートは桃太郎らしく、など登場人物の声を変幻自在させ、感情を目一杯込めて音読することで、「このセリフはおじいさんのセリフだな」と誰が発話しているのかがわかってもらえる。そして、挿絵を見て、何のシーンでの会話なのかも、漠然とわかるので、説明は最低限で済む。つまり、英語はわからなくとも、何を言っているのかはわかるというところがポイント。

これで十分だと思っている。聴く側の子どもは、すべての文章を完璧に理解する必要はなく、所々繰り返し出てくる英単語に慣れ親しんでくれればそれでOK。

一話を全部英語で読み聞かせ、一文一文を解説していくのは、量も多く長く、寝る前の子どもにも大人にも負担となるので、なるべく短く、区切りの良いところで切って、一話を3夜くらいに分けて、じわりじわりと音読で読みきかせていくのが良いと思っている。

最近お友達との関係の方が大事になり、親との関係も以前に比べるとかなり薄れてしまっているように見える我が子だけれど、この寝かしつけの英語昔話音読には、楽しそうに付き合ってくれている。

親が自分のために、一生懸命時間を割いて何かをしてくれている、というのがわかってもらえるだけでも価値があると思う。

失われつつある親子のコミュニケーションにとっても、自分の昔話のおさらいにとっても、英語に(親子共々)触れる機会を増やすという目的にとっても効果的な、この一石三鳥の就寝前昔話活動は、当分苦も無く続けられそうだ。